about LURE FISHING/mainly Kanagawa pref., sometimes Expedition/bass,trout,squid and more!/camera:CANON POWERSHOT SX260HS


by rikkyofishing
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3月11日 真鶴港

3月11日 真鶴港



釣果:ノーフィッシュ


 真鶴港は真鶴駅前の国道を横切って坂道を下っていった先にある漁港だ。歩いて10分ほどだろうが、帰りは登りになるので15分くらいかかる。通りにはセブンイレブンや食道、寿司屋などがある。やや寂れた観光地という印象である。いや、町営の大きな魚定食屋も流行っているようだし、観光客の数は大幅には減っていないだろうから、“寂れた”というのは正確ではないかもしれない。“疲れた”、とでもいった方が正しいだろうか。坂道を下る途中、頭上には数羽の海鳥が地上の様子をうかがいながら飛び交っていた。休日の真鶴港内には漁船や釣り船が止まっており、岸壁や港の外側の防波堤には釣糸を垂れる人々の姿があった。天候が崩れた前日とは一転、晴れ間が見えた日曜日の夕方だった。


 目的は近くの湯河原では親イカの釣果も聞こえ出したイカの様子見と、新調したメバル用ハイギアリール(シマノ/ソアレCI4 2000HGS)を使ってみることだった。


ひさびさの真鶴港。外側のテトラを望む

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 真鶴港にはこれまで通算で2度、記憶している限りでは訪れたことがあったが、投げ釣りでアナゴを釣ったくらいで目立った釣果を上げることができずにいた。しかしながら、沖に向かって突き出た半島で、普通の釣り場とは決定的に異なるものを備えた釣り場である。いっそ通い混んで自分のものにすることができたなら、伊豆半島よりは圧倒的に「安上がり」だ。



テトラの沖にはいい感じの岩場が。しかしながら、海藻が多すぎ、釣りづらい

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 港の内部でもメバルやイカは釣れるだろうと思われるが、実績が高いのは港外にあるちょっとした磯場周辺だったり堤防外側のテトラだったりということらしい。もっとも、本気で尺メバルなどを捕りにいきたいのであればもっと入りづらいところの方がいいに決まっている。とりあえず今回は地理を押さえ、釣り場の特徴を押さえる。


足元の岩はけっこう動く

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 真鶴には漁港だけでも3つのポイントがある。今回の真鶴港と小田原寄りの岩漁港、半島の反対側にある湯河原寄りの福浦漁港だ。これらの漁港と漁港はいったん坂を登らねば行き来出来ない。両漁港の間をショートカット出来る小道の類いも真鶴港と岩漁港の間にはあるようだが、よくわからない。これらの漁港はいずれもメバルもイカもそれぞれ実績十分なのは歓迎すべき点だが、どことなくいずれの漁港も雰囲気が薄暗く“閉じた”印象があるというのも共通している。以前、伊勢湾に浮かぶ三重県鳥羽市の神島を訪れた際、その名の通り神の領域にもっとも近いような、逆を言えば人間の土地からのどうしようもない距離感を感じた一方で、土地そのものには訪れる人々すべてに開かれたなにかを感じた。真鶴は、都心から電車でもせいぜい一時間半ほどで観光地でありながら、神島とは全く逆の、どこか頑なに心を閉ざしたものを感じてしまうのである。それは両者ともに今そこに住む人々の温かさだとか態度だとかとは全く別の、長い歴史のなかで土地に蓄積されてきたなにかである、とでも、言えばいいのか。失踪した夫の影を追って真鶴に通う女性をとおして、川上弘美の小説『真鶴』にはそれらしきものがリアルに描かれているような気がするのだが、どこがどうといわれると言葉に詰まってしまう。その正体は全くわからないし、凡人の私に表現するのは難しい。


 まあ、偉そうな事をのたまってはみたが、私にとってもほかの多くの釣り人にとっても、真鶴のこれらの漁港は第一義的にはただの釣り場である。どこに行ってもよかった。強いて言えば真鶴港が駅から一番近い。そして、真鶴半島の先端にもっとも近いので、半島のほかの小さなポイントへアクセスする場合の足掛かりとして、大袈裟な言い方をすれば一種“地政学的な”重要性がある。たかが釣り、されど、釣り。誇大妄想を抱えた一人の釣り人――私のことだ――は、徒歩で真鶴港を目指す。


日が暮れた。勝負はこれから

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 釣り場にはほかの釣り人が二人いた。二人ともエギングのようだった。しかし、逆を言えば二人しかいなかった、という言い方も出来る。昨年の春訪れた際には、もう十分にエギングシーズン入りしていたということもあり、今回入った堤防外側のテトラには数名の釣り人が等間隔に入ってエギをシャクっていた。まだやはり時期が早いのは間違いない。さりとて、全くの時期違いかと言えば、そうともいえない。ある釣具店の情報によれば、1キロアップのアオリが半島の反対側、湯河原方面に面して位置する隣の福浦漁港ではすでに上がったというし、水温を計ってみると、まだ低いもののそれでも14℃はあった。出てもおかしくはない。


 とはいえ、浅場で積極的にエサを追っているという状況も考えづらい。明るいうちは、とりあえずフルキャストして目で見える視覚的な情報とラインを伝わってくる情報とで大まかな根の位置をつかむ。足元にはやはりなにか入っているが、沖側はなにも入っていない。ただ、足元は少し沖側にもなにか入っていて、早めに回収しないと根にエギをとられてしまいそうだった。先端から対岸の沖堤防へ向けてキャストし、船の澪筋を探ろうとするが、風と少しの流れの影響で、船道にエギを低位させることは難しい。ちょうど、満潮に向かっていく時間帯だったが、そんな感じ。つまり、下げていく時間帯にはもっと攻めづらくなるのか。港内からの流れを堤防が遮る辺りから沖へ向かってキャストする方が上手くエギをステイさせることはできた。春のイカ狙いは、どちらかと言えば動かさずに誘った方がいいというから、なるべくそれができた方がいいだろうと考えた。もちろん、流れにのせて流していくというのも一手ではあったが、風にラインがとられてしまいそうで、なおかつそれをコントロールすることが難しかった。


 満潮は、19:07。辺りが暗くなる17:30頃からは堤防先端のテトラに陣取りキャストを開始。腕時計を見ながら、3分強のステイで探っていく。見る人が見たら「3分では短い、活性の低いイカが抱いてこない」と言うかもしれない。しかし、まだまだ、シーズン開幕前夜。イカが確実に接岸しているとはいえない状況。イカが居ない場所であまりにも長くステイさせることは心情的に難しい。ロングステイさせるにしても、ある程度は“サーチ”の意味合いをもって各地を探っていかないと、逆に集中力を保てない。だから、ステイはせいぜい3分、1投はせいぜい15分。一度、手元にプルプルプルッという振動が伝わったが、ちょっとイカっぽくない。スラックを出して、ピシッ、ピシッと移動距離を少な目にシャクリを入れだが、食ってこない。なにか魚がラインそのものに当たったのではないか。だとすると、ベイトはいるようだ。しかし、当たらない。


 ともあれ、今は日没と満潮が重なったベストなタイミングである。とりあえず潮か下げ始めるまではエギを沈めておこう。――しかし――ダメ。21:00を過ぎた頃からは堤防根本に戻りつつ、メバル狙い。磯用円錐ウキ飛ばしウキとして使用し、明るいうちに見ておいた磯を狙う。一度、明確にメバルのアタリが出たが、アタリの大きさからして、サイズは大きくなかった。大きなメバルのアタリは概して小さいものである。アタリは大きく、すぐにバラしてしまったが、その引きからしても狙っているようなサイズではなかった。貴重なアタリを痛恨のバラシ。寒さでロッドを持つ手が上手く機能しなかった。


 終電は22:40過ぎ。22:00には釣りを終了。気づくと真鶴半島の先端からは、赤茶けた月が上がっていた。



【エギング】
ロッド:シマノ/セフィアCI4 S806M
リール:シマノ/セフィアCI4 C3000HGSDH
ライン:東レ/スーパーエギングPE8ブレイド
リーダー:サンライン/エギリーダーFC2.0号
スナップ:ささめ針/道具屋さん ローリング付 エギスナップ P-357
エギ:エバーグリーン/エギ番長3.5号D、フィッシュリーグ/フラッシュマックス3.5号、ヤマシタ/エギ王Q3.5号、
【メバル】
ロッド:バリバス/ヴィオレンテVLL-84-T MMH
リール:シマノ/ソアレCI4 30 2000HGS
ライン:バリバス/アバニエギングプレミアムPE0.8号
飛ばしウキ:B程度の浮力の磯釣り用円錐ウキ
リーダー:フロロ1.5号
フック:マリア/ゼロヘッド、カルティバ/バランサーヘッド0.3g
ワーム:バークレイ/ガルプ!ベビーサーディン2インチ

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by rikkyofishing | 2012-03-12 01:50 | エギング