about LURE FISHING/mainly Kanagawa pref., sometimes Expedition/bass,trout,squid and more!/camera:CANON POWERSHOT SX260HS


by rikkyofishing
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4月7日 静岡県下田市福浦堤防周辺、外浦、犬走島堤防周辺

4月7日 静岡県下田市福浦堤防周辺、外浦、犬走島堤防周辺



釣果:コウイカ1パイ



陽気は春なのだが

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 桜がきれいに咲いていた前週末の四国遠征から戻ると、東京神奈川の首都圏でも桜が開花した。春である。春の良型アオリイカを狙ったエギングの季節なのだ。とはいえ、今年は季節の進行がやや遅く、水温はまだ低い。エギングで釣れたという話もないわけではないが、やっぱりまだまだ少ない。ただ、まだ今年に入ってから伊豆方面でちゃんと竿を出したわけでもないし、釣れないかどうかはやってみないとわからないのである。水温も低いとはいえ15℃近くはある。(水産総合研究センターHPより)ここで釣果のみを求めて離島や三重&和歌山方面へ行くのも違う気がした。あまりにも釣れないのには閉口するが、別に漁師ではないのだし。ダメだったらそのときまた考えればいいのである。とりあえずいま、桜がまだ散らない4月はじめに、やれるだけのことを伊豆半島でやってみよう。そういうわけで、案の定今回も吹くという春の風をどこかしらで背負うことができ、いちばん暖かそうな南伊豆は下田湾を目指すことにした。


 私にとって南伊豆は“鬼門”である。鬼門、というのは、本来は、方角に対して言うものなので、土地そのものに対して言ってしまうとお里が知れてしまうというか、知識の程度を露呈してしまうところだが、この際はそのへんの些末なことはどうでもいいのだ。


 さて、それではどんな風に鬼門なのか? まず、学生時代にはそれこそ何度も訪れているが、目立った釣果を出せた試しがない。毎回意気込んでやって来た割には、シロギスとかハゼとか敢えてここまで来ずとも釣れる魚ばかり釣っていた気がする、いや、というか、それが事実だ。これだけでも釣り人としてはあまりよくない流れであるが、悪いことは釣れないことのみにとどまらない。災難というか、よくないことが起こるのは決まって南伊豆、下田近辺である。


 先日、アジング&エギング調査のためレンタカーを借りて沼津から西伊豆、さらに中木、妻良を探ったうえに丸ボウズだったその帰りのこと。国道414号を通って沼津へ抜け東名高速経由で帰ろうと、下田市街へ。反応の鈍いナビのせいで誤って裏道に入ってしまい、サイドミラーを勢いよく電柱にぶつけてぶっ飛ばし、レンタカー屋で2万とられた。もう少しでゴールド免許だったのに、それも消滅。


 大学3年の春頃には、青野川でウナギ釣りをしていたら、当時所有していた唯一のシーバスタックル、ダイコー/プレミアブロスとシマノ/アルテグラ4000を護岸に置き竿していたところ、通りがかった軽トラに粉々にされたこともあった。しばらくショックから立ち直れず、以降長らくシーバスタックルを持たない時代が続いた。


 何を法的な根拠にしているのか見当もつかないが「夜釣り禁止」だという外浦で、酒を飲んで夜釣りをしていたら、地元民に伊勢エビ密漁の嫌疑をかけられ、頭の悪そうな漁師に額から血がにじむまで土下座をさせられたこともあった。


 熱中症になって言語障害になったこともあった。


 そして、私が参加していないときに限って回遊魚やアオリイカが爆釣だったなんてことも一度や二度ではない。


 呪われているとしか思えない。安倍晴明も真っ青の相性の悪さだ。


 だが、関東に住んでいる限り、アオリイカのエギングにしろヒラスズキにしろメバルやアジにしろ、伊豆半島は近場では最も有力な釣り場であることは疑う余地がない。苦手意識を克服したかったという事情もあった。


 そして、金曜の夜、会社から直行で受難の地・下田へ向かった。職場のある港区からは、東海道線と伊東線、伊豆急を乗り継いで3時間以上。乗り換えは少ないものの、けっこう時間がかかるのだ。そのため、20時過ぎには港区内を発たねばならず、“花金”(←もはや死語)のオフィス街を、帰宅中サラリーマンを蹴散らしながら全力疾走するはめになった。上下巻の小説の上巻のみを持ってきていたが、途中で読み終わってしまい、かなりの時間を電車内で手持ち無沙汰で過ごすことになった。


 下田駅に到着したのは、23:30分頃だった。場末の街並みは、すでに寝静まっていた。駅周辺で明かりが着いているのはローソンぐらい。下田駅から下田湾の主な釣り場である犬走島堤防までは徒歩でおよそ15分、福浦堤防まではおよそ30分ほどだ。これはいずれも私の釣り場でのはや歩きによるものなので、実際はけっこう距離がある。普通の人は歩かない。ただ、歩きだと大場所間の移動途中の駐車場がないような細かなポイントをじっくりフォローできるというメリットもある。


 が、夜間のプライムタイム(かもしれない時間)を無駄にしたくなかったため、駅前でタクシーをひろう。湾内の最も外海側に位置する大きな堤防、福浦堤防へ向かう。運転手さんも釣りをすることがあるようで、最近はカマスが釣れているとのことだった。また、種類ははっきりしないが、イカも出ているらしかった。ちょうど日付がかわる頃、現場に到着すると、駐車スペースには湘南ナンバーの車がわずかに1台……。やっぱり微妙なのだろうか。


満月が、煌々と辺りを照らしています

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 月は満月、潮は大潮。タイミングだけみればエギングには最適である。問題はただひとつ、1℃か2℃ばかり足りない水温のみだった。


 堤防へついてみると、ほかのアングラーが2名。堤防先端でキャストをしている。ルアーロッドのようだが、全くシャクっていなかったので、エギンガーではなかった。よく観察していると、一度何かの魚を取り込んでいた。あとで聞いたら、メバルだそうな。サイズも25cmほどでまあまあだった。ほかにはタクシーの運転手氏が言うとおり、カマスが釣れるという。時おり水面をぴちゃぴちゃやっているのはカマスだそうだ。少し前まではアジが釣れているという話もあったようだが、このときはすでに気配はなかった。アジが居ればそのアジを手がかりにアオリイカの居場所を探し出すこともできそうだが、状況的にそれは無理。アオリイカが寄りそうな場所、海藻まわりや水温が安定したディープエリアを軸にして探っていった。福浦堤防の外側からやや強い風が吹いていたため、内側へ向けてキャストを繰り返す。海藻は多く、また堤防先端付近ではかなりの水深があるようでエギの着底を感知することが困難だった。


いつのまにか朝に。いつものことだが。

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 朝までシャクリまくった。一度足元でずるっという変な感触とともにアタリがあったが、とれなかった。何らかの軟体系であることは間違いないと思うのだが……う~ん、ひと晩がんばってもやっぱりダメなのね。


 須崎半島を赤く染めながら夜が明けた。結局何も起こらなかったので、クロダイ釣りのウキ釣り師がちらほら動き始めていた浄化センターの横の護岸など、順次探りながら国道方面へ戻る。アオリイカなのかどうかは微妙なところだが、所々にイカ墨と思われる黒いシミがあった。ただ、数は少ない。国道沿い、ジョナサンの近くに新しくできた(?)「すき家」で朝食。朝食後はフィッシングナカダに寄ってみた。思えば水温計が壊れてしまったため、探していたのだった。が、なかったので、そのまま今度は因縁の地、外浦へ。


大量の海藻 外浦港

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 ここは海藻が豊富でいかにもアオリイカがいそうである。事実、昨年刊行の雑誌『ルアーマガジンソルト』では、山田ヒロヒトと児島玲子がこの地で日中エギング対決を行い、両人ともに釣果をしっかり出している。また、外浦の近くの板見港では昨年1月、真冬にエギングでアオリイカを立て続けに2ハイ釣った人(しかも女性だった)を目撃したこともあり、ひょっとしたらこのあたりは低水温でもなんとかなるエリアなのではないか。そう思って、国道を経由して須崎半島の反対側へ向かった。


 ちょうど風は西よりだったため、外浦の堤防から湾内側へキャストする分には釣りは可能。追い風だし、場所にもよるが大体の場合は背後の山が風を遮りほぼ無風だった。そして、私のほかにも気の早いエギンガーが二名ほどエギをシャクっていた。


 しかしながら、反応がないまま時間は経過し猛烈な睡魔に襲われだす。前日朝からずっと起きてぶっ続けで活動しているのだから無理もない。日が高くなり、日射しで暖かくなってきていた。堤防も日光で多少は暖められていた。軽く横になって眠ってみようかと思ったのだが、やはり風が冷たく断念。地面も冷たい。ここで家に帰ってベッドで眠りたいという誘惑に駈られる。しかし、それではなんのためにここまで来たのだ、とぐったりしながら自問自答する。


「たっすいがは、いかんぜよ」と龍馬さんもおっしゃってます

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 私の選択は、下田に残ってこの日と翌日曜日をフルに釣って釣果は出ずとも完全燃焼するというものだった。柿崎の安宿を予約した。


 しかし、宿のチェックインは15時から。でも、今眠い。どこか軽く眠って睡魔を飛ばすことができないか。結局、下田駅へ戻って待合室で小一時間うとうとした。そうするとだいぶ回復するのである。回復後は下田湾のもうひとつのメジャースポット、犬走島堤防へ。ド干潮で海藻の位置が丸わかりである。下田湾内は風向きが比較的頻繁にかわる。そのため、このときは堤防の外側も内側もともに攻めることができた。しかし、鵜が小魚を追い回していたり、その割には小魚の気配が薄かったり、プラスの要素が少ない。なかなか釣果に結び付く何かをつかめずに、犬走島の磯場からキャストをする。数投目で、ロッドに重みが伝わり、たいした力ではないが抵抗を受ける。寄せてくると、小さなコウイカだった。


コウイカ。大量の墨を吐く

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ヒットエギはハリミツ/墨族3.5号ゼブラグローR

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 犬走島堤防の犬走島から港内側へキャストしていたらヒット。


天気はいいけど、風が強い。春の天気だ

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 タイミングとしては干潮から上げに入って潮が動き出したところだろうか。コウイカはボトムをキープすると釣れるようだが、このときは一度ボトムから大きく跳ね上げてそこからワンピッチで少しスラックを出したジャークを繰り出していたところだった。持ち帰りの装備はないし、サイズもちょっと小さすぎたし、いずれにせよ外道なのでリリース。小さいながら大量の墨を吐いたため、潮溜まりで洗ってから撮影せねばならなかった。リリースしたら、泳いでいく姿はアンモナイトにそっくりだった。


 ヒットエギはハリミツ/墨族の新色「ゼブラグロー・レッド」。スロージギング用のメタルジグで流行りのゼブラグローをエギにも採用したもの。エギのゼブラグローカラーは意外とない。予想外の釣果がでて、エギのカラーに革新をもたらすのではないか、などと思ったりしている。今後が楽しみなカラーだ。


犬走島堤防(*干潮時の様子)

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犬走島のコウイカを釣った足場

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 昼食は15時頃にマックスバリュで惣菜とおにぎりを買って済ます。地方都市の物価の安さに驚く。「コロッケ1個17円」だとか。まあ、あまり具が入っていないということなのだろうが、それでも安い。試しに一個買って食べてみればよかった。


 夕方から夜にかけては犬走島堤防から雁島、下田海中水族館までの間の磯場を叩くことにした。


 風は依然として強い。風を背負う形でないと釣りが難しい。雁島など、背後を遮ってくれる場合以外は、まだまだ風が冷たく、負担が大きい。


雁島周辺は浅い。が、湾内側はすぐに深くなる

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吊り橋

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岬上の平磯

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雁島脇には流れ込み

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 というか、風はまだまだかなり冷たかった。まあ、アオリイカにはまだ早いんだろうな、結局のところ。


 なかなかアタリはなかったのだが、雁島から犬走島堤防へ向かってキャストし手前に探ってきていたら、明らかにイカのアタリをずるっと、……とりそこねた。


 アオリイカかどうかはわからないが、正体を見たかったところだ。20時、宿へのチェックインがあるため、ここで初日タイムアップ。日付がかわる頃、釣りを開始し、20時間。疲れた。


 宿の温泉にじっくりつかり、よく眠って翌日にそなえる。風はやまない。しばらくまともに寝ていなかったこともあり、翌朝の朝まずめはとてもじゃないが無理だと判断した。



ロッド:シマノ/セフィアCI4 S806M
リール:シマノ/セフィアCI4 C3000HGSDH
ハンドル:リブレ/アヴェントゥーラ
ライン:東レ/スーパーエギングPE 8ブレイド 0.6号
リーダー:サンライン/エギリーダーFC 2号
スナップ:ささめ針/道具屋さん エギスナップM
エギ:ヤマシタ/エギ王Q、エバーグリーン/エギ番長、フィッシュリーグ/フラッシュマックス、ハリミツ/墨族

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by rikkyofishing | 2012-04-07 20:50 | エギング