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by rikkyofishing
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【遠征】5月2日 種子島西之表港(鹿児島県西之表市)、桜島赤生原港、長谷港、武港(鹿児島県鹿児島市)

【遠征】5月2日 種子島西之表港(鹿児島県西之表市)、桜島赤生原港、長谷港、武港(鹿児島県鹿児島市)


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最終日の朝も、雨


 この日は鹿児島に帰ると決めていた種子島最終日(4日目)。種子島最後の朝まずめ、私は朝4時には起床して、岸壁へ向かった。周囲は真っ暗で、暗闇の中に徐々に朝の気配が姿を露にしだしはじめる頃。よくないことに、夜半から風は一気に西にかわった。昨日、この目で3キロオーバーのアオリイカがランディングされたのを目にした岸壁は西向き。


南国に来たのに寒い

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 さらに、現地に着いてみると、風は強く相当な無理をしないと釣りにはならない。昨日下見をした北向の岸壁なら、背後の垣根が風を多少防ぎ、なんとか釣りになりそうだった。種子島最後の朝はここでアオリイカを迎え撃つことにした。


 まだ、真っ暗に近い光量だったが、岸壁には数人の人が入っていた。私と同じく風を避けてやって来たのだろうと思われた。大体がエギングで、時おり強くラインをはじいている。


 エギをキャストすると西からの風が多少ラインを干渉するため、立ち位置とロッドの向きを調整する必要があったが、釣りにはなる感じ。


 ラインにエギが引っ張られがちだったので、3.5号から4号に変更したりした。


 周囲は明るさを増していったが、曇っていたので、目が光量にすぐなれてしまい、気づいたときには朝まずめも中盤に差し掛かった午前6時。チャンスはいつなのか。種子島のアオリイカは真夜中や夕まずめよりも朝まずめに分がある印象。とにかく集中してエギをフォールさせ、ラインを引っ張ってエギの姿勢を調整する。


 しかし、食ってこない。


 種子島4日間惨敗。


 釣り雑誌『ルアーマガジンソルト』に「アウェイの洗礼」なる企画があるが、この度の私の種子島遠征は「洗礼」というよりもむしろ「受難」といった方が正確な塩梅になってしまった。


 全日程雨がちで、厳しい状況であったことは確かだ。しかし、チャンスも幾度かあった。それを自らの手中に引き寄せる「強さ」が、残念ながらいまの私にはなかったのだ。


さようなら、種子島

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 舞台を本土に移し、桜島御岳爆発時のために周囲に20配置されている「避難港」のうちのいくつかで竿を出した。


 11:05、種子島西之表港を出航するジェットフォイルに乗り、遠ざかる島の景色を眺めていた。雨のなか何時間も粘った岸壁が見えた。また、是非きたい。とはいえ、今回のような9連休が取れることなどこれからあるだろうか。仮に取れたとしたら海外釣行も視野に入れたいところだし、リベンジ達成はいつになるのだろうか。


 ……さて。


 「これからどこに行こうか」


 私はそれすら決めていなかった。予定を細かくフィックスしてしまうと、旅的な趣が薄れるため、敢えてあまりいろいろ決めずに鹿児島入りした。当初の目的としては、エギの発祥の地である鹿児島でエギングをするというものがあったわけだ。志布志市という町には、オールドエギを展示した博物館があるらしい。ルーツを探る旅としてはおさえておきたい気もした。志布志湾では大きなアオリイカも釣れる。しかし、鹿児島市から志布志市は非常にアクセスが悪いように思えた。一旦、宮崎県の都城市まで出ないと、電車の路線はない。高速バスは垂水や鹿屋など、大隅半島の町を乗り継ぐ形になる。やっかいだし、移動にばかり時間がとられて釣りの時間が減りそうだ。さらによくないことには、たまたま平日だったとはいえども、GW真っ只中。やっぱり必要以上の移動は避けたい。鹿児島市内の錦江湾、桜島周辺でもアオリイカは釣れる。であれば、遠征後半は鹿児島市にベースをおき、そこから行ける範囲を集中的に撃っていった方がいいのではないか。いやいや、もっと南を、大隅半島か薩摩半島の突端を目指して勝負すべきでないのか。


 迷っていた。そして、正直いって焦っていた。それまで4日間釣れていなかったのだから、なおさらだった。散々思案した挙げ句、桜島を攻めること決めた。


 鹿児島港へ向かう高速船のなかで楽天トラベルで鹿児島市街のホテルを予約。当日限定一泊3,900円というありがたいプランに決定。天文館という、鹿児島市街を代表する繁華街にあるホテルだった。


 ホテルを予約してから船内では爆睡。種子島では慢性的に睡眠不足だった。新島へヒラメを求めて単独釣行した際もあまり寝なかったが、あれは週末の遠征で終わりが見えていた。今回の遠征は最大で丸8日間に及ぶ可能性があり、どこかでまともに寝ないとまずそうだなと思った。


恥ずかしながら戻ってきた鹿児島市街

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路面電車ってなんか好きだ。企業の広告がペイントされた最新の車両なのに、どこか趣がある

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運賃は一律160円でかなり遠くまで行ける

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あれ、懲りずにまた船ですか……

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 鹿児島港への到着が近づいたむねのアナウンスメントがなされて目を覚ますと、窓から桜島が大きく見えていた。そして、天気は快晴。種子島であれほど待ち焦がれた晴れ間があっさりと顔を出した。島と本土とは天候が違うかもしれないが、もう1日種子島に残るという選択肢を早々に捨ててしまったのは、やや早計だったか。


 鹿児島は美しい町である。行き交う路面電車が郷愁を誘い、初めて訪れた街とは思えない懐かしさがあった。大昔、私がまだ幼かった頃、故郷の新潟にも路面電車が走っていたのだ。九州新幹線の全面開通を成し遂げたばかりであり、連休中ということもあってか町全体に活気もあった。


 私は早速予約したビジネスホテルにチェックインし、たまった洗濯物をランドリーの洗濯機に放り込み、いくつか仕事関係の連絡をして、軽い昼食をとり、ロビーのPCで下調べをした。


 まず、市内の釣具店の位置を調べた。路面電車で行ける範囲にポイントとかめやがあった。また、アオリイカの情報としては、数件、鹿児島市内の港や堤防などでの情報があった。ヤエンのエサはボラというケースが多かった。関東ではヤエンのエサはアジが主流だが、種子島といい、錦江湾といい、この辺ではボラをエサにするようだ。入手しやすいという事情もあるのかもしれないが、アオリイカがボラを食べているのは間違いない。


 夕方、16時頃、私は桜島へ向かう桜島フェリーに乗っていた。15分ほどの船旅である。運賃は大人150円と安い。また、桜島フェリーは緊急時の対応のためという事情もあってか、24時間運航。御岳が爆発した際はいつでもこうしたフェリーや漁船などで避難港から住民を避難させられる体勢にあるのだ。本当に原発とは大違いだ。活断層の真上に立地していたり、ろくな堤防すらない原発の周囲には、非常事態発生時に可及的速やかに住民を避難させるシステムがあるのだろうか。あるのかもしれないが、昨年の大震災のときにそうしたものが機能していたという話は寡聞にして知らない。桜島の様子を見て、薩摩隼人の責任感の強さを感じた。


桜島港から左へ向かう

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一帯はひどい赤潮。当初、なにかヘンなものを流したのではないかと思い、赤潮だと気づくのに時間がかかった

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噴火に備えて退避舎と呼ばれるものが設置されている

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 桜島港から左に向けて歩いていった。左方向を目指したのは私の頭の中が左巻きだからではなく(ちなみに、リールは左巻きだ)、なんとなく気分。周囲には小さな漁港的な風情の避難港が全部で20もあり、適当に海沿いを歩いていれば、どこかしら避難港にたどり着けると思われた。


 早速、避難港20番の赤生原港に到着。赤生原は「あこうばる」と読む。そのまんま東は、東国原と書いて(ひがしこくばる)と読むのが本名だが、それと同様の読み方。南九州のみではなく、九州は福岡辺りでも「原」を「ばる」と読むそうで、九州全般的な読み方のようだ。


赤生原港。ここも赤潮

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 しかし。


 海沿いの道を歩いていたときから気づいていたことだが、赤潮がすごかった。


 赤潮といえば、夏の東京湾なのだが、この辺では水温が高いためか、すでに発生している。これまでエギングで赤潮に遭遇したことがなかったので、赤潮がエギング的にどうなのかはかりかねた。一気に南下してしまったことによるカルチャーショックをここでも経験した。


 次に訪れたのは避難港19番長谷港。ここも風が当たる場所には赤潮がたまってしまっていた。


避難港19番長谷港。避難港の番号は大きく書いてある

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 つぎの港へ。速歩きで港を探すが、なかなかたどり着けない。赤生原港と長谷港の間隔は狭かったような気がするのだが、避難港と避難港の間隔はバラバラのようだ。


 しばらく歩いてようやく避難港18番武港に到着。ちょうど港の入り口にバス停があり、終バスは20時半ごろ。着いたのは19時頃だったから、一時間程度は釣りが可能だった。もっと遅くまで粘りたい気もしたが、まともに寝られる環境で睡眠をとれるというその誘惑に負けた。


ここは最後に訪れた避難港18番武港。

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 同じ岸壁には釣り人が数名いて、アジを釣っていた。並行してボラを泳がせイカも狙っている様子だったが、こちらにはアタリがない模様。アジはなかなかコンスタントに釣れている。アジングの道具を持ってくればよかったと少しだけ思ったのはここだけの話だ。


 水面を照らしてみると小さな魚がたくさんいる。そうした小魚を追い回すもう少し大きい魚もいて、それがアジのようだった。ここはタイミングによってはシーバスも釣れるそうだ。


 沖に面したただの岸壁なのだが、エギをフォーリングさせると強めの流れでエギが右から左に流される。ボトムはとれるが、水深は意外とある。何が出てきてもおかしくない雰囲気はあったが、私のエギにも隣のおじさんたちのボラにも反応はなし。


 うーん。なんだか、桜島の避難港はランガン向きであまり粘れそうなところがない印象。徒歩移動だと厳しいね。


 ちょっと情報不足だなあと思いつつ、鹿児島市街へ帰還。
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by rikkyofishing | 2012-05-04 02:12 | エギング