about LURE FISHING/mainly Kanagawa pref., sometimes Expedition/bass,trout,squid and more!/camera:CANON POWERSHOT SX260HS


by rikkyofishing
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6月29日 酒匂川水系渓流(神奈川県足柄上郡山北町)

6月29日 酒匂川水系渓流(神奈川県足柄上郡山北町)


釣果:イワナ27cm×1、ヤマメ15〜25cm×2


玄倉ダムの手前で釣れたヤマメ。まずまずの良型

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 丹沢湖上流の渓流へ初めて釣行した。玄倉(くろくら)川という川があり、支流にはイワナがいるという。そして、ユーシンブルーなる青い流れがあるという。これはいくしかない。


 しかし、このイワナ、丹沢の酒匂川水系では、かつては生息していたがいったん絶滅した、とも、もともと生息していなかった、ともいわれているようだ。山を挟んだ道志川ではヤマトイワナが在来だとされているみたいだから、よくわからないが、いずれにせよ、今回の玄倉川などに今いるイワナが人為的な放流によって根付いたものであると「されている」ということは間違いないらしい。日本の渓流は自然なようで自然ではなく、大体は、人の手が入っている。いまでは、丹沢に根づいたイワナは、サンショウウオの一種、ヒダサンショウウオへの食害が問題視されているという(*こんな記事もある。参考までに 「丹沢の渓流魚の危機」)。要するに、バスの害魚論のときによくしゃしゃり出てくる生物多様性うんぬんのアレだ。在来種であろうと、もともといない場所に魚を放すのも、生物多様性保全の観点から、いけない。ヤマメとの交配による遺伝子汚染が懸念されている新潟のアマゴと、この丹沢のイワナは、昨今の渓流事情を象徴する事例となっていると思う。


 前夜のうちに西丹沢へ向かう。平塚のかめやで遊漁証とルアーを買おうと思っていったらルアーはあまりないし、遊漁証は年券しかなかった。年券買ってもいいかとも思ったが、気持ちのうえではもっといろんな川に行きたいから、やめておいてフックだけ購入。遊漁証は途中のコンビニでも買える。丹沢湖へと向かう途中の道の駅山北で仮眠。


 5時前には起床したが、もうすでにだいぶ明るい。急いで玄倉へ向かう。湖面が露出し、だいぶ減水している丹沢湖を横目に見ながら、林道に入る。この林道、道がけっこうボコボコしており、車高の低いクルマでは少し心配だったが、ほどなくして車止めまでたどり着いた。レンタカーの古いカーナビの目的地は休業中のユーシンロッジに設定してあったが、この車止めから6キロとあった。歩いてみた感じからして、実際はもうちょっとあるのではないかと思うのだけど。


 車止めの駐車場にはすでに2台のクルマ。釣りかどうかはわからないが、こんな早くからハイキングもないだろう。すでに先を行かれている可能性があった。玄倉の渓流のなかでは、ユーシン沢はたぶん人気、というか、ユーシンロッジがあったこともあって、名前が知られていることだけはたしかだ。先行者があるかもしれないが、とりあえず歩き出す。


 ユーシンへ向かうのに一番の難所は青崩(あおざれ)である。そもそも、ユーシンへの道はこの青崩周辺の土砂崩れや崩落などで危険なため、車両の通行が規制されている。以前はクルマである程度まで行けたであろうことは、カーナビでユーシンロッジを目的地にすることができた事実から想像がつく。もう6月も終わりだというのに、やはり山の朝は寒い。新しく手に入れたリトルプレゼンツのウエーディングシューズとウェットゲーターを仕込んで林道をどんどん歩いて行く。これは、ウェットウェーディングといって、夏ならばいっそ川の水に入って釣りをしてしまおうというさわやか極まりないスタイルのためのアイテムである。ウェーダーはよほどの高級品でないと、真夏の一日を快適には過ごせない。暑がりの私にぴったりのスタイルなのだ。シューズも買ったので、また寒くなってきたらソックスタイプのウェーダーを買うことにしようと思う。


 歩いていくとやがて新しいトンネルが見えてくる。新青崩隧道。長さは300m以上だが、このトンネル、照明が1個もない。そのうえ、途中でクランクしており、完全なる闇の区間が300m近く続く。ヘッドライトは必須だ。と、いうことで、当然ヘッドライトを持ってきていたのだが、怖すぎて無理(笑)だったため、川へ降りた。上流へ釣り上がっていけばそのうち林道に這い上がれるだろう。


 しかし、降りたはいいが水がほとんどない。下流の堰堤ではたしかに流れがあったから、おそらくは水は伏流している。少し上流に歩いていくと、思ったとおり、少しずつ水量は増えていく。よさそうな落ち込みなどもあり、少し竿を出してみた。しばらくは反応がなかったが、徐々に魚影が走るようになってきた。水が極めてクリアだったので、岩を抱えるようにして、身を隠し、極力距離をとってキャストする。それでも、ルアーに反応があるのは大体1回まで。スーッと岩陰に戻ったまま、出てこないということが多かった。


 それでもだいぶ遡行したところにあった青い落込みで粘っていたら、数回目、あえて強めに繰り出した連続トゥイッチにバイト。全身を大きくローリングさせながら上がってきたのは、ヤマメだった。大きい、そして、この川の水のブルーを身にまとったかのような背の青い、きれいなヤマメだ。サイズとしても25cm。ルアーで釣ったヤマメとしては、畑沢で釣った24cmを1cm上まわる自己最大だった。


 ヤマメを青い流れのなかにリリースしたあと、さらに釣りあがって行く。途中、足を一歩でも滑らせたら真っ逆さまに落ち込みに転落しかねない場面があったが、なんとか乗り切り、うえを目指す。やがて、遠くにダムが見えた。大きな鉄の水門で仕切っただけの、古いタイプのダムである。手前に林道まで這い上がれそうな場所があったからよじ登る。うえをハイカーがあいさつをしながら通り過ぎて行った。私もあいさつを返したが、向こうは川から斜面をよじ登ってくる私の存在に少し驚いていたようだ。クマと間違えられたのかもしれない。


 さて、林道に戻ることができたので一気にユーシンを目指す。川を歩くのは好きだが、歩きやすいのは断然林道だ。人間だもの。しかし、なかなか着かない。登りはキツくはないが、釣りをしにきているのに釣りができずにただ歩く時間というのは長く感じる。ユーシンと呼ばれるエリアについてからは、とりあえず、ユーシンロッジを見に行った。誰もいない。荒天時の避難用部屋があるらしいが、基本的には入ってはならないようだ。公衆電話があったが、これも緊急時用だろうか。ここでパンとお茶で朝食にした。広場の丸太に腰かけ、ちょっとしたピクニック気分だ。


 食べ終わってから、沢に入る。ロッジの脇を割と水量の安定した沢が流れていたから、これがいわゆるユーシン沢だろう。入渓して最初のキャストで強めのアクションをルアーに加えると、いきなりアタリ。なかなかでかい。慎重に足元に寄せると、イワナだ。オレンジ色の斑点が美しい。メジャーを当ててサイズを測ると27cmあった。刺身にしてみたら美味いかなと思ったけど、リリースした。今度、もし泊まり込みでくるようなことがあったら、塩焼きと刺身をたくさん食べよう。そのときまでに腕を磨かねば。


 ユーシン沢を遡行していくが、下流は堰堤が多い。小規模なものを越えると、高さのある堰堤が登場。ただ、この堰堤には右岸側に巻き道があり、楽に巻ける。しかし、すぐに次の堰堤。こちらもロープがあったがほとんど垂直でだいぶ苦戦した。途中でネットを枝にひっかけてしまい、不安定な姿勢で取りにいけずに、結局、ロスト。ネット何回なくせば気が済むんだろう、私は。


 また、遠くに堰堤が見える。この区間はじっくり探ることにして、落ち込みから足元の岩陰を慎重に通すと、岩陰から茶色い影が猛追!バイトするも、首振り一発でフックを外して行った。本当に茶色の魚体だったが、あれはイワナだったのだろうか。おそらくは30cmはあった。惜しいことをしたが、通す場所が的確ならば答えがかえってくるということを実感できた。


 この日のユーシン沢最後の堰堤は、不思議なことに堰堤までの橋と堰堤を越えるためのはしごがついていた。かなりの高さがあり、怖かったが、なんなく次の区間へいくことができた。が、すぐにゴルジュになっており、それ以上の遡行は無理と判断。おそらく、沢の地図などがあれば道も載っていることと思われたが、この日はあいにく簡易的なものしか持っておらず。ただ、あとで人に聞いた話によれば、この日私が探った区間がもっとも有望なんだとか。


 その後、本流筋へ戻り、熊木沢との合流点から入渓。本流筋は水量があり、探りづらいので支流からの流れに入って行った。そこで、15cmほどのヤマメを追加。ほかにも支流の沢を探ったが、魚影があった。もっと上流で放流をしているのか、本流から上がってくるのか。わからないが、本流筋とそこに流れ込む支流の出口付近ではヤマメの魚影が多かったように思う。支流を遡行して、最後、ここで林道に戻ろうと思った堰堤でもバイトあり。


 もっと上流も探りたかったが、どうにも水が見えない。一面、丹沢らしい白い河原の石が広がる。上流部とは思えない異様な光景だった。とりあえず、この日はここでUターン。


 復路、熊木沢出合いまで戻る途中、林道の崩落が何箇所かあり、肝を冷やす場面があったが、なんとか斜面を山側に登って回避できた。しかし、丹沢の地質は崩れやすく、何かのきっかけで一気にいってしまいそうで、まったく気は抜けない。


 車止めまでの道すがら、何人かのハイカーとすれちがった。山ガールって本当にいるんだな。


 13:50頃から歩き始めて、車止めに着いたのは16時頃だった。まだまだ明るい。もう少し粘ってもよかったか。実質釣りをしていたのはどれほどだったのか。ほとんど歩いていたような気がするし、実態もそうだったのだろう。


 そういえば、この日はイワナとヤマメが両方釣れた。この際、伊東あたりまで大移動してアマゴも釣れれば渓流3目達成だななどと思ったりしたが、さすがに疲れすぎてやめた。


車止めにはクルマがすでに2台 *左端の青いクルマが私が借りたポンコツ

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各所で崩落があり、通行止め。ユーシンロッジもその関係で休業中。ただ、ロッジまでの道はだいじょうぶそうでもあり、再開する予算がないのか

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こういうのよく見かける。地盤というか地質というか、もろいようだ

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ユーシンまで5.6㎞。けっこう歩いたつもりだったのに……

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新青崩隧道。真っ暗なトンネル

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全長327m。ビビリの私には無理と判断し、川へ下りた

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ガケを滑り降りて行く。途中、上がれなくなったらどうしようという不安に襲われた

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遠くに見えるのが旧青崩隧道。新青崩隧道とはユーシン側の出口で合流している

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川へ下りた地点には伏流しているためかほとんど水がなかったが、釣り上がると徐々に増えていく

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これぞユーシンブルー! と、言いたいところだが、ユーシン渓谷よりはだいぶ下流。玄倉ダムよりも下流の地点

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やがて釣れた25㎝、8寸オーバーのヤマメ

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このブルーからヤマメがとびだしてくる

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そして、ユーシン渓谷はどういうわけかグリーン系が混じる。これはこれで綺麗だ

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極め付きはこのイワナ。ユーシンロッジの真下あたりで食った

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メジャーを当ててみたら27㎝あった。写真ではどうしてもズレてしまうが

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時間が止まったようにたたずむユーシンロッジ。朝はひとけがなかったが、昼過ぎはハイカーや家族連れも。なんだ、全然奥地ではない、いわゆるハイキングコース

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ここが開いていたらとなりのユーシン沢などぜんぜん釣れない沢だったのだろう

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ここまできて朝食

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ユーシン沢の様子。この辺はあんまり青くない

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梯子で越えられる堰堤。こわい

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謎の橋。渡ろうと思えば渡れる。でも、やっぱり怖い

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そりゃそうでしょうね

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踏み跡で道がわかる

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しばらく行くとお堂

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お堂から階段を下りると鳥居がある

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どこかと思ったらユーシンロッジの裏だった

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細い沢でも魚影が見えた

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ヤマメ15㎝くらい

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この堰堤からの落ち込みでも1匹でたが、獲れなかった

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打ち捨てられていたフライ用のネット

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上流は水がなかった

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崩落してるよ

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帰りはこんなおっかないトンネルを行く。ヘッドランプは必携だ

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今回からの新調アイテム。リトルプレゼンツ/SH-03ミッドストリームWDシューズラバーソール

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同社のウェットゲーター、ウェットボトムと合わせてウェットウエーディングのスタイルで釣りをした。涼しくていい

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ロッド:パームス/シルファーSSGS-56UL
リール:シマノ/レアニウムCI4+ C2000HGS
ライン:サンライン/スーパーブレイド0.6号
ルアー:スミス/D-コンタクト

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by rikkyofishing | 2013-06-29 22:45 | 渓流ルアー