about LURE FISHING/mainly Kanagawa pref., sometimes Expedition/bass,trout,squid and more!/camera:CANON POWERSHOT SX260HS


by rikkyofishing
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8月20日 平塚庄三郎丸シイラ船

8月20日 平塚庄三郎丸シイラ船



釣果:シイラ80cm ×1本


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 ブルン、という太い音とともに船にエンジンが入り、ラインの先にすでに取り付けていたルアーが小刻みに震えだした。昨日降った雨や、最高気温28℃という気温があまり上がらない予報、そして同船する客の少なさなど、不安材料は多かったが、何はともあれ一日は始まったわけだ。この夏のシイラも4回目。酔い止めさえ飲んでいれば船にもあまり酔わなくなった。


 前回はマンガ喫茶に宿泊したわけだが、普段読めないマンガを読もうにも寝なければならないと思い、ほとんど読めず、またしっかり睡眠をとろうにも船の時間を考えると21時からの「深夜パック」では5時間以上は寝られない。ならば、ファミレスで夜を明かせばよいではないか、と終電で平塚入り。庄三郎丸の近くにデニーズがあって、調べてみたら終夜営業のはずだった。駅からバッカンとロッドを担いで、歩いていく。平塚駅から庄三郎丸やライトルアーの浅八丸などがある相模川の河口へは、車ならすぐだが、歩くとそこそこ時間がかかる。20分くらい歩くと、須賀漁港という川の中にある港の市場が見えてきた。まだ深夜一時過ぎ。人気はない。ここから大橋たもとのデニーズ方向へ歩いていく。セブンイレブンがある以外はほとんどが住宅地、静けさに包まれていた。デニーズに近づいてきても、それは変わらなかった。やっている気配が、ない。携帯で調べてみたら、終夜営業なのは平塚の他の店舗であり、私がたっている平塚海岸店は、深夜はやっていなかった。さて、どうするか。


 深夜1時すぎに相模川の河口で一人ぼっちになってしまった。微妙な時間である。仮に午後10時頃ならば、平塚駅まで戻ってマンガ喫茶なり別のファミレスなりで夜を明かすのだが、3時頃には受付が始まるであろうことを考えれば、ほとんど歩いている感じになりはしないか。しかし、ここで何をするでもなく、2時間以上を過ごすのは厳しい。間近に流れるのはシーバスやキビレが釣れる相模川である。ロッドはオフショア用だが、船宿が開くまで川でルアーをキャストするという手もあったにはあったが、蚊にボコボコにされそうな気がした。結局、平塚駅に向かって歩き始めた。まさか、真夜中に平塚駅と相模川の河口を2往復することになろうとは思わなかった。しかも、足元はクロックス。


 それにしても平塚駅から須賀港~平塚新港周辺までの道にはなにもない。昼間なら何かあるのかもしれないが、基本的には静かな住宅街のようだ。一件くらい深夜でもやってるラーメン屋か何かがあるのではと淡い期待を抱いていたのだが、そのまま平塚駅に到着。マクドナルドもやっていない。北口へ出ると、飲み屋と松屋しかやっていない中でなぜかファーストキッチンだけは深夜2時過ぎでもやっていた。



 松屋で一時間くらい過ごしてから再び北口へ。午前3時半頃、やや時間が早かったため、ダメ元でクルマで迎えに来てもらえないかと庄三郎丸へ電話をかけてみたら、やっぱりまだダメだったみたいで、どうせだったらいい席を取りたかったので、また歩き始めた。なんか今日はいろんなことが噛み合わない。「眠眠打破」を飲む。


眠眠打破

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 庄三郎丸について、席表に名前を書き込もうとしたら、なぜかそこにはすでに私の名前があり、さらになぜかそれは左舷のミヨシだった。電話をとったスタッフの方が気を利かせてくれたようだ。しかしながら、これで船上では寝られない。とりあえずリーダーを組んだりネコの写真を撮ったりしながら時間をつぶす。今日は人が少なめ。普通の人なら前日に大雨が降って、さらに予報が降水確率50%なら釣りになど行かないのだろう。だが、予報では風は北風であまり荒れないはずだった。節電であたふたしているうちに夏も終盤。今日いかなければ、次週台風が来たりしてシイラシーズンが終わってしまうかもしれない。


カメラに興味を示す子ネコ

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 と、異様に長い前置きをへて舞台は冒頭の船上へと戻る。降ってわいたミヨシ初挑戦である。それだけ人が少ないということなのだろうが、アンダーからのキャストがしやすいし、周囲を確認しさえすれば、オーバーヘッドも可能で、自由度はかなり高い。平塚新港を出航した第17庄三郎丸はやや西よりの沖へ向けて走っていく。海面は凪いでいる。風もほとんどない。空はどんよりと曇っていたが、必ずしも悪い日ではなさそうに思えた。右舷にはだいぶやりこんでそうなおじさんが二人。聞けば、普段はシーバスをやっているが、シイラのシーズンである6~8月は毎週のように庄三郎丸に通っているという。しかも、そのシーバスもボートクラブでボートを借りて東京湾でやるという懲りよう。


出船直後、海は穏やか

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 とりあえず、潮の色が濃くなった辺りから釣りを開始。潮目の部分には流れ藻やゴミなどの漂流物も溜まっていて、いかにも良さげである。さっそく、隣のおじさんたちが数発ヒット。しかし、釣れつづくかと言えばそうでもないらしく、魚のいる範囲の狭さがうかがえた。私はというと、ミヨシの真下に群れるシイラに食わせることを諦め、船首左前方にフラついているメーター級のシイラを発見。そして、まさかの一発ヒット!! しかし、このシイラ少々様子がおかしく、ヒットさせてもほとんど動かない。フッキングは入れたのだが、不安定な船上からのこと、走ってくれないとしっかり針先が入っていない気がした。とりあえず、頭をこちらに向ける意味も含めて大きく横へロッドを煽ると、流石に不快に思ったのか、シイラは突然頭を水面に出しながら猛烈に首振り、フックアウト。船長が、「左前の方にメーターくらいのいるよー」と声をかけていたが、それ以降は反応してくれなかった。


やや西寄りに沖へ向かう

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 同じ潮目でもう一発ヒット。マヒジャークを遠投し、左右に首を振らせるようにジャークしてきたらあたった。やや慎重目にやり取りをして船縁まで寄ってきたのは80cmに満たないメスのシイラ。今回はシイラを食すのも目的のひとつだったので、船長にタモ入れしてもらい、網から外して即備え付けのクーラーに放り込んだ。それにしても、マヒジャークすごいルアーだ。ほとんど外れがない。というか、これまでにキャッチしたシイラは半分くらいマヒジャークじゃないだろうか。ダイワのドラドジャークも使ったが、左右への首振りアクションが全然違う。


 一通り潮目を探ったあとは、西へ。真鶴半島の沖、初島が見える辺りまで走るというのが大体いつものコースである。何かシイラが溜まる要素でもあるのだろうか。ゆっくり目に流していくとフラツキを発見。隣の人が船を止めて釣り開始。しかし、あまり追ってこないし、シイラがワラワラと湧いてくる感じがない。船長が船首を真鶴半島先端へ向けた。ゆっくり目のスピードで走っていく。隣の人が「あそこに見える潮目を狙うということなんだろうな」とつぶやく。確かに、割とくっきりした潮目が見える。なにも流れモノが溜まっていなかったのが気になったが、潮目に突入した瞬間、我々は一斉に斜め前方へキャストした。



 しかし次の瞬間、船長がマイクで、「違う、奥の鳥山だよぉー、もう」と。みれば確かに少し沖に鳥山が見える。ゆっくり走っていたので、可能性のあるエリアでシイラを探しながら走らせているのかと思ってしまったのだ。実際は、鳥山を見つけた船長が、鳥山とその下に着くイワシの群れを散らさないように注意して慎重に近づいていたらしい。急いで回収し再びキャストすると、鳥山の真下で真っ黒に固まったイワシボールに、たくさんのシイラが突っ込んでいるのが見えた。



 見えた、は、いいのだが、意外とシイラは食ってこない。本物が無数に群れているのだから当たり前と言えば当たり前だが、どういう訳か今日はイワシの群れもやや泳層が深く、水面近くまで出てきてくれない。ボールの真ん中にポッパーを放り込んでも、シンペンを通しても、つつきには来るがフッキングさせられない。結局、イワシボールはトモの方に移ってしまい、大ドモの人がかけたのみで終わってしまった。その後も周囲にシイラは大挙して群れていたのだが、ルアーは完全無視。う~ん、難しい。


 平塚の船は真鶴以西には行けないようで、真鶴まで来たらUターンするのもいつも通り。沖へ向かって走っていく。この頃から猛烈な睡魔が私を襲い出した。


 船が速度を落とし、周囲の釣り人がロッドに手をかける音で目覚めた。大量にゴミが溜まった地点であった。位置としては、二宮から小田原にかけての沖くらいだろうか。反応をみて徐々に船を移動させていったが、なかなか反応はない。雨も少し落ちてきて状況は悪化傾向。私も流れモノのエッジめがけてアトゥーラをキャストしていった。雨の中、全員で黙々とルアーをキャストしていく。海中を覗いても、それらしきものの気配はない。風も強まり、ミヨシではキャストするのが困難なほど、船首が上下するようになっていた。仮にシイラが居たとしても、船上からは見えなかったであろう。視覚情報は、ゼロ。ひたすら信じて投げ続けるしかなかった。誰もが希望を失いかけていた、そのときだった。


潮目、というか、ゴミ溜まり

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波風強まり、苦戦

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 着水したアトゥーラをカウントダウンし、巻き上げてきたとき、まさかのヒット。すかさずフッキング。のった! 「よっしゃ、食った!」とシマノのCMの高橋哲哉風に声をあげてやりとりに入った。菊元俊文氏の「おったなあ!」と迷うヒマはなかった。……が、異様に小さい。引くには引くが、力なく寄ってくる。船上に抜きあげたそれは、あまりの小ささに、一瞬、ワカシかと見紛うほどだった。が、それはまさしくシイラだった。体長、およそ20cm。船の最小記録ではないかと思ってしまった。周囲の気の抜けた視線が気になったので、素早くリリース。しかしその頃にはもはや誰も、私のことなど見てはいなかった。


 雨風が強まり、寒いくらいになってきた頃、船は予定より少し早く港へ向けて走っていた。今日もシイラ自体はたくさんいるのに食わせられないという、激戦区相模湾だった。


 船宿に戻ると、「今日はマグロが出たよ~」という庄三郎丸の社長(?)の声。今回は見ていくことにした。シイラは普段だったら捌いてもらえるのだが、今日はお客が少なく、捌く人がまだ来ないという。出刃包丁を借りて自分で解体することになった。まず頭を落とすと大量の血が出てきて焦った。血抜きした方がよかったかな、ということと、まず腹を割いて内蔵を取った方が良かったかな、と思った。しかしこんなにでかい魚を捌く機会はあまりないのでやや手間取ってしまい、近くでみていた小学生(?)に手伝われる始末。落ちぶれたもんである。「オレももって帰ってくればよかったなあ」と呟きながら、やたらと手伝ってくれてたから、少しは分けてあげた方がよかったかも知れない。大食いの私でさえそう思うほど、80cm のシイラは大量の切り身に変身した。


そんなに大きなシイラではないのだが

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シイラのアラにがっつくネコ。見てはいけないものを見てしまった気がした。

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次は彼の番のようだ。。。

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 マグロを待っていると、いきなり村越正海氏がクラウンアスリートで乗り付けて登場。何でも、明日取材で船に乗るのとマグロが釣れたという情報からやって来たらしい。失礼な感じがしたので写真は撮れなかった。


 マグロは12kgほどのもので、それほど大きくはないそうだが、それでもかなり引きそうな見た目。50kgクラスもいて、ヒットしてやりとりに2時間かけても取り込むことができず、マグロ使用のラインシステムをぶっちぎっていくのだとか。しかも、マグロルアーの相場は1個7000~8000円。恐ろしい世界である。

マグロを吊るすもの。バネ計りが付いている。処刑台ではない。

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長さ的にはメーター弱くらい

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でも、なかなかの迫力

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解体ショースタート

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頭を落とすため、最終的にはノコギリが登場

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手際よくバラされていきます

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断面はこんな感じ。けっこう美味しそうです

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これだけでも十分食えそうっちゃ食えそう

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さて、以下はシイラ料理。

刺し身

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見た目はイナダみたいな感じで、味もイナダに近いような。まあ、同じようなものを食べてる両者の味は似てきて当たり前か。時間がたつとシイラの身は徐々に水っぽくなっていくというのは本当のようで、釣ってきたその日に食べたものが断然うまかった気がする。

ガーリックステーキ

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ニンニクをオリーブ油で炒め、塩とこしょう(4種類くらいのミックスで、ミルで削り出したもの)を振ったシイラの切り身をその中に放り込み、弱めの火で時間をかけて焼いた。普通の白身魚としてのシイラの味が楽しめ、手間もかからない。


それにしても、ものすごい量だった



ロッド:天龍/スパイクSK-702M
リール:シマノ/ツインパワーSW6000HG
ライン:シマノ/パワープロデプスハンターキャスティング3号
リーダー:シーガー/プレミアムマックスショックリーダー50ポンド
ルアー:ソルアズーラ/マヒジャーク、ソルアズーラ/アトゥーラ

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by rikkyofishing | 2011-08-21 11:48 | オフショアキャスティング