about LURE FISHING/mainly Kanagawa pref., sometimes Expedition/bass,trout,squid and more!/camera:CANON POWERSHOT SX260HS


by rikkyofishing
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【遠征】3月3日 佐渡島渓流(新潟県佐渡市)

【遠征】3月3日 佐渡島渓流(新潟県佐渡市)


釣果:イワナ1匹


 両津港の有料駐車場で目を覚ますと、フロントガラスに雪が積もっていた。車内の寒さはモンベルの寝袋とホッカイロのおかげでそれほどでもないが、クルマを動かすために外に出てみると、恐ろしい寒さ。一瞬でブルブル震え出すことになった。とりあえず体温をあげるために、チョコレートを一袋あける。そのあと、コンビニに寄って半日分の食料とホッカイロ、万が一山の中で遭難したときのための非常食としてチョコレート数枚、買い込んだ。一路、外海府へ。


 本来、メインの渓流釣り場となる川へは山を越えるルートの方が近い。しかし、冬季は積雪のため、通行止め。鷲崎という佐渡北端の岬を大きく迂回して外海府へ向かうことになる。


 しかし……


 道すがらの電光掲示板では、部分的に通行止めとなっていることが表示されていた。絶望。ともあれ、私が向かううちに解除になるかもしれないし、ダメならばいけるところまで行ってそこにある渓流を探ればよい。そして、いつもは通じることのない私の祈りが通じたのか、何事もなく外海府へたどりつくことができた。


 しかしながら、一難去ってまた一難とはこのことである。最初にはいるつもりだった大ザレ川は、入渓が難しすぎて断念。ほかの川を探すが、小さすぎて見逃してしまうのか、情報のあった北秋川は見つけられず。高千郵便局の近くという話だったのだが、いくら行ったり来たりを繰り返しても見当たらない。


 両津市街を5時前には発ったはずなのに、すでに7時をまわっていた。これはまずいと思い、ネットにも情報がいくらか出ていて穴場的な要素は薄いが、ある程度規模の大きな石花川を目指す。川沿いの道をいけるところまでクルマでいったが、雪が深くなり、轍もない。iPhoneをみると、「圏外」になっていた。道のそばにクルマを止め、ここからはひとりで歩いて行く。


はるばるやってきた外海府。写真は海府大橋

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両津からおよそ1時間半、昨日側溝に落としたデミオで走って走った末にたどり着いたのは断崖絶壁。本当にこんなところにイワナがいるのだろうか。いや、こんなところだからこそ、手つかずの自然が残っているのか。外海府の渓流には大体イワナがいるらしい。


ちなみに、外海府というのはこんなところ。けっこう断崖絶壁がつづく

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両津市街からは1時間半。鷲崎という内海府から外海府への折り返し地点をすぎてさらにそこからしばらく走る。観光名所となっている大きな岩「二つ亀」をすぎたあたりからが渓流釣りのポイントである。


この脇から渓流に降りられるらしいよ。高所苦手な私には関係ないけど

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私が見つけたサイトにはこの橋の脇から降りて大ザレ川という桃源郷的イワナスポットへいくことができるとある。しかし、登山の装備がない限り、厳しいだろうと思った。もっとも、私は装備があったとして行かないが。


(自分の)無事を祈らずにはいられない

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海府大橋のたもとにあった小さな地蔵。橋から身を投げた人々の鎮魂のためにあるのという話は本当なのか、それほど古くない花が供えられていた


最初に入ったのは石花川

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外海府の渓流を、大ザレ川のようにハードすぎて入れなかったり、浄蓮坊川や北秋川のようにそもそも見つけることができなかったりして、いくつか素通りしているうちに、あっという間に7時を回ってしまった。このままではいけない、また昨日のようにろくに釣りができないまま時間ばかりが経過してしまうとの思いから、クルマを一気に飛ばして比較的名前の通った石花(いしげ)川に入った。それこそ、祈るような思いを抱えて。


ここからはクルマで入れない。歩いていく

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雪さえなければかなり釣りやすい渓流である。


 石花川の川沿いの道には、所々に落石があり、また雪崩が道を塞いでいたりもした。それでもなんとかやり過ごし、上流へ向かう。


 様子をみるためにだろうか、崖を降りてきたテンと私以外はなにもいない静かな佐渡の渓流に、雪はしんしんと降り続いていた。


小規模な雪崩が道をふさいでいた。一度、渓流に戻って遡行を続ける

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表面がカチカチに凍っており、乗ったら滑りそうだった。いくつかのこうした雪崩をやり過ごしたが、帰る際は滑り台のように滑って降りるやり方が有効だということがわかった。


 手がかりがないまま遡行を続けていても仕方がないと思い始めていたころ、堰堤を見つけた。落ち込みはそこそこ掘れている。なにかあるとしたらここではないか、と思いつつ、スピナーをキャスト。しかし、ラインも細いし、ルアーも小さい。渓流の流れは速く、流れに乗ってあっという間にスピナーは下流に流されてしまう。流し方を考えないと効果的に流すことができないのだ。それでも、なんとかコツをつかみ、スピナーの軌道を目で追うことができるようになってきた、そのときだった。


 黒いスピナーの真下から大きな口が迫ってきた。


吹雪のなか、かなりプライスレスな1匹

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石花川を遡行していくうちに見つけた堰堤にスミス/ARスピナーを放り込んでうまい具合に深い層をトレースすることが出来たとき、ヒット。あっけなく上がってきたが、紛れもなくネイティブイワナだった。「渓流で困ったときはとにかく堰堤!」はもはや家訓



セオリー通りの堰堤狙い。結局マンメイド

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流れのなかの小さなスピナーをなんとか目で追うことができるようになった頃、真下から大きな口を開けてバイトしてくるイワナの口が見えた。


 足かけ2日間に及んだ今回の釣行で、キャッチできたのはこの1匹だった。イワナ20㎝1匹。それでも、渓流初挑戦でネイティブだと思われるイワナを手にすることができたことは、私にとっては大きな一歩だった。


結局、2日間通して釣果はイワナ1匹。また来よう

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散々だったような気もするが、ネイティブイワナとの出会いがすべてを帳消しにした。


 この国にはそれこそ数えきれないほどの渓流が流れている。礼文島や佐渡島のような離島にも、イワナやヤマメがいる。それらの奥深くには、川1本1本で遺伝子の塩基配列が大きく異なる渓流魚がいまも暮らしている。私は、いま、とてつもなく難解な迷路の入り口に足を踏み入れてしまったのかもしれない。


ロッド:パームス/シルファーSSGS-56UL
リール:シマノ/レアニウムCI4+ C2000HGS
ライン:ナイロン3.5ポンド
ルアー:スプーン0.7〜5g

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by rikkyofishing | 2013-03-03 19:47 | 渓流ルアー